私の知人同士が同棲を始めることになりました。女性の方はそう親しくもないのですが、男性の方は東京に出てきてから知り合った同郷の知人(実家が徒歩圏内同士、しかも同い年!)ということで、二人の幸せを願って「同棲は上手く運ぶか」を占的に、ひとつ卦を立ててみることにしました。
まずは女性に「1~50迄、好きな数字を3ツ言ってください」と頼みます。これにて略筮を行う訳です。
女性が起こした卦は「離為火」の初九、変じて「火山旅」。恋に落ち、実家を出て同棲を始める…と言うことで、離の旅はいかにもな卦と言えますが、初六はどうも頂けません。簡単に言うなら時期尚早といったところでしょう。住む部屋を決めて、引っ越しの日取りまでつけてあるということなので「あまり長続きしないのではないか」といった程度に判断しました。
本来はここでお茶を濁して終了となるのですが、勢い余ってか男性も数字を3ツ言ってしまったので、参考までにそこからも卦を起こしました。すると驚くことに「離為火」の九四、変じて「山火賁」が現れました。
当方を内卦、先方を外卦と見るのが易の定法ですが、火の賁を出した男性から見ると「相手離・自分離」が「相手艮・自分離」に、火の旅を出した女性から見ると「相手離・自分離」が「相手離・自分艮」と変じたことになります。つまり、お互いの卦で女性側が離から艮へと変じているのです。
初めに旅卦を得たわけですから、女性が心変わりして同棲の約束を取り消す、とは考えませんでした。「こりゃ女性側に何かあるわィ」と思い、今度は自分で「同棲後の女性の運気如何」を占的に、賽子を振ってみました。出た卦は艮為山の初六、変じて山火賁。男性の出した卦の変卦も「山火賁」。因縁の艮から因縁の賁へと、卦が繋がります。
同棲を始めた後も男性は進もうとするが、女性は艮に変じて動かない。たぶん女性は、安らぎや安定を求めるか、環境や心の変化があるのではないかと思うのです。しかし最終的には、男性に引きずられて賁へ――。
たぶん、二人の行く末は賁なのでしょう。そして男性は「突如其來如、焚如、死如、棄如」の外卦九四を動かし賁へと向かいます。
私は判断も立卦もまだまだ生兵法ですので、二人には幸せな未来が待っているのかもしれません。これほどまでに根底で通じる卦を出し合う二人なのです。
女性を気遣うよう男性に語り、私の素人占いは終わりました。
追記。
結局、的占となりました。
2003年06月25日
書いた人 田中 :
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